港を出る勇気の船たちよ
![http://img.ske48.co.jp/blog2/uchiyama_mikoto/155930853021988.jpg](20190531221521987.jpg)
こんばんわ!うちやまです!
本当に本当に最後のブログです。
昨日の劇場最終公演でも読ませてもらったお手紙をそのままお届けします。
長いけど、、最後だからさ。最後まで見てくれたら嬉しいな。
みんなへ。
わたしは小学校3年生の頃からこの芸能界という世界に飛び込みました。
小さい頃から歌ったり、踊ったりすることが本当に大好きで
公民館とか公園とかにあるような小さなステージを見つけては必ず踊ってました。
SKE48に入るきっかけになったのは所属していた事務所がなくなってしまうということで
行き場をなくしてしまう前に新しい場所に行こうと思ったからです。
48グループなんて全然知らなかったけど
歌うこと、踊ることが大好きなわたしにはぴったりの場所だなって思って応募して
運良くSKE48 2期生としてオーディションに合格してそこから10年。本当にあっという間でした。
入ったばかりの頃は三重県の実家から通っていて中学校を早退してレッスンに向かってました。
同じ曲を何回も何回も踊って鬼のように汗かいて、
レッスン疲れで電車で寝てしまって乗り過ごしてしまったり、
遅れをとりたくなくて踊りすぎて足を疲労骨折してしまったり
当時はとにかく必死でした。
でも一生懸命やってたおかげで羽豆岬歌唱メンバーに選ばれました。
少人数ユニットに選ばれることなんて初めての経験でものすごく嬉しかったです。
MV撮影は緊張してたけどみんなと仲良くなってチーム羽豆岬の円陣を作ったり、くだらない冗談で笑ったりしてすごく楽しかったです。
今でもたまにMVを見返しては懐かしんだりしてます。
順風満帆のように見えた私のアイドル人生は程なくして研究生降格というどん底を見ることになりましたが
それも今となってはすごくいい思い出です。
研究生になったからこそ色んなチームの公演にアンダーで出演させてもらったり、
チームじゃないからこそチームに負けないという気持ちでいられたし、
絶対もう一回昇格して見返してやると思えました。
そんな風に前向きにやってこられたのはどんな時も隣に居てくれた真木子のおかげです。
昇格してから、楽しいことばっかりで
でもなんだか人気は出なくて、それはそんなに気にしてなくて
自分の気持ちを伝えるなんて恥ずかしいし、わたしのこと好きで応援してくれてるならわかるでしょみたいなすごく推し甲斐のないアイドルだった時期がありました。
そんな気持ちでずっと総選挙もやっていたのですが
ランクインしていくメンバーを他人事のように見ていたら
いつの間にか2期生で私だけがランクイン未経験でさすがに焦りました。
でも今まで総選挙を本気でやってこなかったから何をどうすればいいのか本当に分からなくて
昇格したからって安心感出まくり楽しけりゃ何でもいいでしょって思ってた自分をめちゃくちゃ責めました。
そんな自分を変えたくてとにかく本気でやってみようと思って立候補した2年前の総選挙。
沖縄県で名前は呼ばれなくてものすごく泣きました。
圏外コンサートで81位と発表された時、80位との差が30票だったとわかった時、
今までに感じた事ないほどの悔しさと、ここまでやれるんなら次は絶対ランクインするんだという気持ちがめちゃくちゃ溢れてきました。
そして去年の総選挙は憧れのナゴヤドームでの開催。10回目の立候補。
ここでランクインを逃したら絶対ダメだと思い
人にどう見られようが、どう思われようが関係ない、ランクインできなかった悔しさをもう味わいたくないと思い
がむしゃらにランクインすることだけを考えて過ごした1年でした。
色んな重圧が思いのほかのしかかってたようで毎日のように身体中に蕁麻疹が出て、病院に行って、
体に影響が出るほど辛いこのイベントを
みんなよく頑張ってるなぁってすごく尊敬しました。
迎えた総選挙開票日当日。験担ぎとして大好きなオレンジ色と、黄色の物を身につけまくって気分を高めて挑みました。
そして見事初ランクイン。しかも42位。凄すぎて頭が真っ白になりました。
ナゴヤドームに響き渡るみことコールとずっしり重いトロフィー。
10年やってきてこんなドラマが待ってるなんて夢にも思わなかったです。
本当に本当に嬉しかったです。ありがとう。
そこからなにをするにも自信を持って取り組めるようになりました。
人生経験として受けてみるだけ受けてみようと思ったドラマオーディションでしたが、
運良く合格して見事NHKドラマ トクサツガガガ 主人公の同僚 イマドキOL白石マイ役として出演させていただけました。
初めてのドラマ撮影で最初はすごく緊張しましたが
日が経つにつれて撮影現場に向かう道中も、セリフを覚えている時も
何もかもが全て新鮮でとても楽しかったです。
放送されるや否やすごく話題になって
ファンミーティングが開催されたり、すぐ再放送されたり、DVD化されることに決まったり
わたしすごいドラマに出演したんだなって改めて感じました。
いつか産まれてくるであろう子供にも絶対見せようと思います。
10年間ずっと楽しくSKE48として活動してこられたのは
いつも変わらず私の周りに居てくれた人達のおかげです。
加入していなかったら絶対に出会えなかった人達のおかげです。
本当に入れて良かったです。
もったいないよってこれでもかってくらい言われましたが、
一度心に決めてしまったら誰になんと言われようとも揺らぐことのない頑固な性格でここを卒業する時は芸能界も辞めようと思っていたし、やりきったと心から言えるので
今後は芸能活動はやりません。
これから普通の23歳女性の人生を歩んでいきます。
だから、大きな声で名前を呼んでもらったり、
オレンジ色と黄色のサイリウムを振ってもらえるのも今日で終わりです。
可愛い衣装を着て大好きなメンバー達とステージに立つのも今日で終わりです。
そんなことを考えるとものすごく泣けてくるけど
辞めたくないとかそういうんじゃなくて
今まで辛いこととか悔しいことたくさんあったけど
最後にこんなにも楽しい時間を過ごせる未来が待ってた事が嬉しくて泣けてきます。
夢のような時間をみんなと過ごせて本当に楽しかったです。
今まで一生懸命応援してくれて本当にありがとうございました。
どんなわたしでも好きだって言ってくれるみんなが
わたしも本当に大好きでした。
内山命
最後まで読んでくれて本当にありがとうございました。
じゃあねっ!
▽...みこってぃ