かとゆい妄想劇 #かとゆいにっき 3

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜













"あいたっ"



その瞬間、冷えた指先に痛みが走った。

恐る恐る見てみると、皮がめくれ上がって血が滲んでいる。

上着のファスナーに引っ掛けたみたいだ。ぷっくりと膨らむ赤、ちょっと目に涙が浮かんだ。



あーあ、またやっちゃったなあ、怒られちゃうかな。ちらりと前を歩いている友達を見る。



別に大きな声を出したわけでもないのに、その友達はふと振り返って、"どした"と目を丸くする。



"あ…なんか、ささくれ…？"

"うん。ささくれ。できた？"

"めくれ、"



わたしの友達は、きっとこの人ひとり。たどたどしいわたしの言葉に、いつも通り、ゆっくり耳を傾けてくれる。



"…ハンドクリーム、持ってない？"

わたしの指を見て納得した様子の友達が尋ねてきて、急いで首を振って、から、頷いた。

持ってないって言いたかったけど、咄嗟に声が出ないのは、どうしようもなく体に染み付いてしまっていて。



"待ってな"

ごそごそと鞄を探って爪切りを引っ張り出してきた友達。この人は、そそっかしいわたしを助けるための七つ道具を、常に持ち歩いている。

多分、七つには収まらない気がするけど。



わたしのささくれを器用に取り除いたあと、ウェットティッシュを取り出して血をぽんぽんと拭ってくれた。



それから、友達は鞄から丸い缶を取り出して、中身を指ですくった。テレビの向こうでも見るようにその姿をぼーっと見ていたら、その手がわたしのてのひらに触れようと____触れようと？



"っへ！？"

思わず後ずさりしてしまい、わたしのリュックが大きな音を立てる。

友達はキョトンとしたあとに、"いいからじっとしな"と、何を考えているのか読めない表情で、わたしの腕を軽く引っ張る。



友達の手はあついって言えるくらいにはあったかくて、眠いのかな、眠いんだろうな、とわたしは目を逸らした。友達の体温でクリームが溶け出して、わたしの手を少しずつ侵食していく。



友達の手はいつでも大きくてわたしを支えてくれる、頼りになる手なのだ。

こんな触れ方、わたし、しらない。



"あのあのあのもう……もう、あの"

わたしの声が聞こえてないのか、逃げ出そうとしても逃げられない、それともわたしの手が動こうとしていないのか、何が何だか分からない。



人工的な甘い香りが鼻をかすめた。甘ったるいバニラの香り。ぽたぽたり、わたしが甘く溶けてしまう前に、早く、友達だったこの人から、逃げなきゃいけない。



すっと手が離れていく、名残惜しさを感じてしまったわたしを、わたしは認めるわけにはいかなかった。



聞いたことのない優しすぎる声で、"ハンドクリーム。ちゃんと持ち歩きなね"と、その人は呟いた。







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みんな、みてる〜！？(みてるよ〜！)



このえくぼが、わたしとあなたの心を結んでくれますように(結んでるよ！)



大阪府から来ました、かとゆいこと加藤結です



サイリウムはミントグリーン1本or黄緑1本、コールは恐らく"結ちゃん"になります！



いきなり妄想から始まりました(照)

わたし少女漫画がとても好きなのですがなんというかシチュエーションオタクでして、

今回のは大好きな、ハンドクリームやリップクリームを塗られどきどきシチュでした。



拙い文章なのに読んでくださった方、ありがとうございました。飛ばしちゃった方も、それはそれでありなのです。です。

今日もお疲れ様でした！第3回かとゆいにっき、よろしくお願いします。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



最近新型ウイルスの影響でお外に出られないじゃないですか



わたし個性といいますか、これなら任せて！という強みが欲しくて

この機会にずっと興味があったお洋服作りや、作詞作曲にチャレンジしています。





お洋服作り、小物とかじゃなくていきなりワンピースから作ってます。どうしてもワンピースが作りたかったんです。



布をきるときに、スカートの部分のど真ん中に謎の穴があきました。

写真はそのときのものです。まあ最初だしそんな上手くいくもんでもないよな、とは思ってましたけど、出だしからこんなダサい失敗したくなかった。



ミシンが今住んでいるお家になくて、実家からわざわざお父さんが持ってきてくれました。そのミシンの針を既に2回折りました。でへ。





作詞作曲は、ギターをじゃかじゃかしながらぴんときた音を探す感じで作ってるので、めちゃめちゃ時間がかかってます。

チューニングがなんとかできるレベルのド初心者なので…。

一生出来上がらない気がしてきた。かのんちゃんに教えてもらおうかな。



歌詞はえなこさんのことを想って書きました。

えなこさん、ご存知ですか？ハイパーウルトラ可愛いコスプレイヤーさんです。わたしが断トツ1番なりたい女の子です。



えなこさんへの憧れ、ときめき、でもわたしはどう足掻いてもえなこさん自身にはなれない、そんな思いをこめました(どんな思い？)



いきなり色々始めちゃったので空回り気味ですけどねへへへ

あたたかく見守ってくださると嬉しいです！



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



今回も読んでくださって本当にありがとうございましたっ！



このブログの感想やわたしへの質問を

#かとゆいにっき

で呟いて貰えたら嬉しいです！全部読ませてもらってます〜(^^)

前回の感想で、おすすめの本を教えてくださった方も多くて。嬉しかったです！この作家さん初めて聞いた、っていう新しい出会いも多かったので、本屋さんに行ったらチェックしてみますねっ



本当に元気もらってます、ありがとうございます。



横浜アリーナは残念ながら中止となってしまいましたが、いつかちゃんとお会いしましょうねっ

それまでバッチリ体調管理、よろしくお願いします！



ちょくちょく質問返しもさせてくださいね〜



次回は3/13です。また是非覗きにきてくださいねっ



それでは！かとゆいこと加藤結でした ばいば〜い！