加藤結を観察してみた、はやかです。#2
今回、埼玉県の祖父の家から名古屋に帰ってきた私に「私の家に来てご飯を作る遊びしよ」
というこちら側には特に利益のない話を加藤結が持ちかけてきたので早速行ってみることにした。
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約1ヶ月近くこの住処には訪れていなかったが、そこには驚くべき光景広がっていた。
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「最近部屋片付けたんだよねー」
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話を聞くと、どうやら長い間床の上に滞在していた物達を本来の位置へと戻したそうだ。
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それも一人で。
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耳を疑った私はもう一度聞き返してみた。
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「そうそう! 一人で片付けた!偉いわ私...」
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と、自画自賛しているがこの進歩は実際かなり大きいものだという事だ。
今回は加藤結のまた新たな一面を収める事ができそうだ。
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この日はSHOWROOMで料理のコラボ配信を企画していたため、加藤結には予め食材を用意してもらっていたことを思い出し冷蔵庫を開けてみた。
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作る料理はハンバーグだ。
カレーという案も出ていたのだが、煮込み時間が長いため断念した。
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いつも同じ食材しか入っていない冷蔵庫には、挽肉が違和感を放っていた。
確認してみると、200gの挽肉がだった。
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....ん、200g?
どうやら一人150gという伝え方をしてしまったため、150gを買うのだと勘違いしてしまったようだ。
これはこちら側のミスによるものだ。
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しかし、150gでもない。
200gなのだ。
謎は深まる。
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取り敢えず一人100gあれば十分だということで撮影の支度をした。
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まずは皿の確認だ。
初めてここで料理をした時にはかなり驚かされたのを今でも覚えている。
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まだ加藤結の食性が分かっていなかったため、冷蔵庫にあるスライスチーズ、卵、玉ねぎ、ウィンナーを使ってオムレツを作ることにした。
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その時だった。
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「ニッ」
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皿を掴んでいた指の下から皿からは出ない音と感触がしたのだ。
「キュッ」
なら分かるが
「ニッ」
は危ない。
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他の皿からも同じ音がするので、食器棚の皿を全て洗ってから料理を開始した。
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その後も箸を掴むと「ヌッ」と音がしたので、ここで料理をする時は始める前にも皿洗いが重要だと気がついた。
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いつものように皿を触ると、再び驚くべきことが起きた。
その皿からは皿らしき感触がしたのだ。
その後も数枚同じような皿が見つかったため、怪しいものだけを洗い配信を始めた。
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配信を始め、料理に取り掛かったが加藤結はキッチンの後で回り始めた。
慣れていないのもあるが、もう少し手分けをしてできる料理が良かったみたいだ。
加藤結はほぼコメントを読むだけで終わってしまった。
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レシピも見ずに作ったそのハンバーグは、食堂の日替わり定食に出てくるウェルダンで
少し硬めのハンバーグのようだったが加藤結は満足していた。
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何故か食事の時には必ず録画してあるマツコ・デラックスさんがやっている食べ物の番組を加藤結はつける。
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咀嚼音の動画をながさないのは加藤結なりの心遣いだろうか。
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すっかり皿洗いまでやるのが習慣にさせられてしまったことに気づく。
恐るべし、加藤結。
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夕飯を食べ終わり配信を終わりにするが夜はまだ続く。
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デザートのアイスを買いにコンビニへ行くのは定番化しているのだ。
加藤結はまた固く揚げたボテトを横目にいつものポップコーンを手に取った。
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言えない。
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加藤結が「堅揚げ...飽きてきたんだよね...」
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なんて以前呟いていたなど。
私がエコパアリーナのあたりでやっと10期生の名前を覚えたという事ぐらい、言ってはいけない事だ。
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次の日、お互い予定があったので家を出た。
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一応加藤結は住処から出ることを許されているが、その瞬間はなかなか確認されていないため、住処からは一切出ないとよく思われている。
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住処へ戻ってみるも加藤結の姿はまだ無かった。
洗い物やついでに掃除もするが、いつから自分のような一人っ子がこんなにも家庭的キャラになってしまったか改めて考えさせられる。
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しばらくすると加藤結が住処へと戻ってきた。
どうやら今日こそはカレーを作りたいらしい。
カレーを沢山作らせ、この後一人になってもちまちまと食べれるようにしたいのだろう。
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取り敢えず足りていない日用品もあったため買い物に行くことにした。
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スーパーで買い物をした後、加藤結が食材をエコバッグに詰める姿を観ていると再び驚かされてしまった。
生物を下敷きにしていたのだ。
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警告をしてみると
「私コンビニでアルバイトしてた時もよくこれで怒られちゃったんだよねー」
と言う。
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たしかにストレスの溜まったサラリーマンが夜の楽しみとしてコンビニに焼き鳥とアルコールを買いに行き、定員さんに袋に入った焼き鳥を缶の下に入れ潰されたら少し怒ってしまうかもしれない。
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加藤結の住処へと戻り、カレーを作るとカメラは回っていないのに、人参を一人で全て切るなど今回は昨日よりも活躍していた。
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我々は加藤結の新たな進歩の瞬間をまた一つ確認することができた。
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その後は引き返そうとする私を加藤結は何度も阻止し、数日後にやっと住処をあとにすることができた。
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他の数日間の記録は長くなってしまうのでまた別の記録に残す事にした。
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今回は加藤結の新たな進歩を収めることに成功したが、未だに加藤結の生態は明らかになっていない。
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五十嵐早香のブログでした。