ken10_1

2020.07.08 20:35

七夕だった、はやかです。

http://img.ske48.co.jp/blog2/ken10_1/159420754824080.jpg
あ、五十嵐早香です。


いきなりなのですが、ありがたい事にも松本慈子さんが東海ラジオの2じゃないよに私を呼んで下さいました!





本当にありがとうございました!!


野球次第ですが、今日の21:30~21:40の間に出演させて頂きます。


先輩とお話するのは初めてだったのですが、私が緊張しないように沢山話しかけて下さいました。


改めて先輩ってやっぱり先輩なんだな、リーダーってやっぱりリーダーなんだなと感じました。


写真のポーズは慈子さんのクッキーポーズです。


貴重な体験をさせて頂き本当にありがとうございました!!(T_T)





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五十嵐早香、ピンチ。


昨日は七夕の日だったから七夕関連のブログを書こうと思ったのだが...


かれこれ約2時間考えても全く思いつかない。


そもそも中学生からフィリピンに居たんだから、七夕なんて6年間意識してなかったんだ。


七夕の思い出なんか....





そうだ。


あるじゃないか。


小学生の時見たスーパーに置いてあった笹に付いていたあの短冊。





「○○ちゃんの願い事が叶いませんように。」





これはなかなかのトラウマな思い出だ。


これを書いた子のストーリーを想像してみよう。一体どうしたらこんな小さな子にサイコチックなアイデアが浮かんだのかを...





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今日は七夕だ。


「今から短冊を配るので、書けた人から体育館の笹に短冊をつけに行ってくださーい。」





と先生が言い、短冊を配り始めた。


前の席の奴が短冊をこちらに回しながら話しかけてくる。


「なぁ俺達もう6年だぜ、誰がこんなの信じるかよって。なぁ?」





「あ、だよな。まじでだりぃ。」





こんな事をカッコつけて言ったものの俺は毎年何気に楽しみにしている。


そして俺の書くことは毎年大体一緒だ。


願いが叶って欲しい訳でもないが、叶うか叶わないかをドキドキするのが楽しみなんだ。


今年は誰にしようか。





そうだ、隣の席の細田にしよう。


こいつ地味だけど確かに4組の鈴木の事が好きなんだよな。


大体こういう女子は誰々くんと好き同士になれますように、とかそんなのだろ。





大丈夫、きっと俺が勝つ。





「細田の願い事が叶いませんように。」





よし。


神様がどっちを大事にしてくれてるか分かるな。


こうして俺は毎年誰かの願い事が叶いませんようにと願って、自分と他の奴どちらが優先されるか、どちらが大事なのかを勝手に試している。


相手の願いが叶えば俺の負け、叶わなければ俺の勝ち。


こうして俺は特別なんだと感じたり、優越感を満たしてきた。だから敢えて叶わなそうな夢を書いてる奴の名前を書いてきた。





俺は細田の机を覗き込んだ。


「ねーどんな願い事書いたの?」


細田はビックリして書き途中の短冊に覆いかぶさって隠した。


「勝手に...見ないで...!」





あーこの反応は絶対そうだ。


クラスも違う鈴木がお前に気づくわけねぇから安心しろよ。


俺は軽く謝った後に体育館へ行き短冊を付けた。








次の日の朝、細田を見て話しかけてみた。


「おはよ!」


「えっ...あ、お、おはよ」


なんだか朝からしょげた顔をしている。


これは...もしかして朝から鈴木に無視されたか?


よし、聞いてみよう。


「なぁ、昨日書いた願い事叶った?」


「えと...うーん...叶わなかった...かも...でもまだ分かんない」





これはこれは、まじで俺の予想的中してるかも。





放課後、体育館に行くと昨日の笹が端に寄せられていた。


俺はどうしても自分予想が合っているか確認したくて細田の短冊を探した。


「んー...6年の短冊はこのへんだよな...確かあいつ水色の短冊貰ってたよな....あった!!」





あいつの名前が水色の短冊のど真ん中に書いてあった。


普通願い事の左下とかに名前って書かないか?


裏に書くとかよっぽどバレたくなかったんだな。


どれどれ。





短冊を裏返して見てみると、





「...はははっ!あははははっ!...まじかよ!」





あまりにも予想外な展開に笑いが止まらなかった。そこには、





「隣の席の田中くんの足が無くなりますように。」





と書いてあった。


身体中の毛穴から気持ち悪い汗が出るのが分かった。


初めて心の底から自分の願いが叶って欲しいと強く感じた。それと同時に今までにないくらい心臓がドキドキと鳴り、期待が膨らんだ。





もし細田が短冊を見られた事を知ったらどうするんだろう。


しかも俺は細田の願いが叶わないよう願ったと言ったら、あいつは意地でも俺の足を無くそうとするかもしれない。


そう想像するだけで愉快で愉快で仕方ない!





俺は残りのスリル満点な小学校生活を存分に楽しむ事にした。


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