2020.12.20 21:51
わたしの今までについて 加藤結
9期生の活動を断念したその日、生まれて初めてこの世界から消えてしまいたいと思いました。
わたしは、小さい頃から周りの子達が当たり前に出来ることが出来ないと感じていました。
忘れ物をしないこと、部屋を片付けること、自分の感情をコントロールすること。
周りとコミュニケーションをとることが極端に苦手で、学校の休み時間が苦痛でした。
そんな幼い頃のわたしも48グループの存在は知っていて、憧れでした。歌いたい、踊りたい、きれいな衣装を着たい、テレビに映りたい。
でも、好きだと誰にも言えなかった。憧れている?入りたいの?と思われたら恥ずかしい。
こんなわたしが、皆の前で歌って踊りたいだなんて。
テレビの録画リストって見たらNEWの文字が消えるじゃないですか。そうしたら見たのが家族にバレるから、バレないように小さいプレビュー画面で、憧れの女の子達が歌って踊っているのを夢中で眺めていました。
つらい受験勉強を経て第一志望の高校に入学したわたしでしたが、高校生活はさらにつらいものでした。
明日辞めよう、明日辞めようと思いながらもなんとか毎日通い、授業中に眠り、具合が悪くなって保健室に通う日々。
沢山の関わりない人間が同じ空間にいて、別々のことを考えて、それぞれに生活があって、その状況が何故かすごく怖かった。
その頃からわたしは電車に乗る度に恐怖心に襲われる現象に悩まされていました。
高校は辞め、通信制の高校に転学しました。
毎日、情けなかった。学校にすら行けない自分。電車にすら乗れない自分。
そんな中で欅坂46さん(櫻坂46さん)のパフォーマンスにあらゆる場面で救われました。そして、ほんのわずかな前向きな気持ちでいくつかのアイドルオーディションを受けました。
SHOWROOM審査で顔を出すか、お母さんと真剣に相談したことをよく思い出します。
始める前は本当に怖かったけど、
わたしを好きになって、応援してくれる方々がいました。皆さん本当にあたたかかった。
最終までたどり着けたグループ、SKE48。
しかし
9期の合格を頂いて最初のレッスン中、わたしは電車の中で起こるあの感覚を覚えて、お手洗いに駆け込みました。そこからあまり記憶がありません。
動悸が止まらなくなりました。
やっぱりわたしには無理なんだ。何をしてもだめなんだ………
早退して戻ったホテルで、わたしは沈みきっていました。わたし、やっぱり無理かも。
両親に電話したら、大阪から車ですぐに迎えに来てくれ、慰めてくれました。本当に優しい両親です。でもわたしはその瞬間、ずっと消えたかった。
その後わたしは大学受験に挫折し、就活を始めようとするも後悔が消えず、電車に乗れるようになった頃になっても、ぼんやりと毎日を過ごしていました。
そんなわたしを知っていたからなのか、ある日お父さんが、10期生オーディションのことを知らせ、勧めてくれました。お母さんは反対していましたし、わたしも無理に決まってる、と思いました。
何より9期オーディションで応援してしてくださった方々に顔向けできない…
わたしには無理、と何度も何度も諦めようと思いました。
でも駄目駄目なわたしは諦められなかった。
あれから1年
10期生に選んでいただいて、素敵な経験をたくさんしました。
諦めなくてよかったって何度も何度も心の底から思いました。
勿論辛いことも沢山ありました、心が何度も折れました。それでもここまでやってこれたのは本当に皆さんのお陰です。
心の不調って、本当に厄介です。なおったと思ってもまたやってくる時だってあります。
いつか上手く付き合って行けるようになったらって思うし、なるだろうと信じています。
弱くてだめなわたしは出来ることなら見せたくない、と思っていました。
でもブログでこっそり話します。大切な皆さんに。
不快に思ってしまったなら本当にごめんなさい。
わたしはこの通り弱い人間です。でも、弱いからこそ、誰かの痛みを分かろうとできる人間になりたい。
わたしのことを見つけてくださった皆さんへ、本当にありがとうございます。
皆さんの言葉にどれだけ支えられてきたか。
全部全部今までのこと、皆さんがいたから叶えられました。頑張ろう、楽しもうと思えました。
自分では全然分からないですが、成長したよ、と言ってくださる方もいらっしゃいます。
わたし、成長できたかな。
どうか、いかなるときも、みていてほしいです。